第1回 抑うつ状態の文系大学院生 | 文系大学院生の傾向と対策

第1回 抑うつ状態の文系大学院生

あなたは文系大学院生ですか?

もしそうなら、ここにあなたの姿はありますか?

そんなもの関係ないという方も、ちょっと待ってください。

いま、日本の文系大学院生の現状は、とくに人文系は、

大変なことになっているように思うのです。


国は高度知識社会への対応をうたい文句に、

大学院の定員を増やす傾向にあります。


それの何が困るのでしょうか?


文系大学院生は大学教員を目指す人がけっこう多いのです。

ところが日本では少子化が進み、学生数がどんどん減っていきます。

大学の先生もだんだん減らさなくてはいけません。


つまり、文系大学院生の数が増えて、

大学教員の候補者がどんどん増えていっているのとは逆に、

空きの出る大学教員のポストはどんどん減っているのです



それなら大学を出て就職すればいいじゃないか、

と考える方も少なくないでしょう。

ところが、企業は文系大学院卒の採用には

一般的にあまり積極的ではないのです。


文系院生は学歴を高めれば高めるほど、

年だけ取って路頭に迷う危険性が高まっていく


という倒錯した事態が起こっています。

ストレスに耐えかねて抑うつ状態になってしまう人も出てきています。

なぜこんなことになってしまうのでしょうか。